米国は2023年に景気後退(リセッション)を回避した。消費者がそれを確かなものにしたのだ。米商務省が25日発表した23年10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は、前年同期比で3.1%増となった。労働市場が堅調で、活発な個人消費を後押ししため、景気後退懸念は杞憂(きゆう)に終わった。エコノミストらは1年前、23年は景気後退入りする可能性が非常に高く、成長率は0.2%にとどまると予想していた。だが実際には、22年の0.7%を大幅に上回った。23年10-12月期のGDPは前期比年率換算では3.3%増だった。家計支出と政府支出がけん引した。夏場の4.9%からは減速したものの、健全な成長率を維持した。
米景気後退はどこに? 23年はむしろ成長加速
個人消費と雇用情勢が好調で前年比成長率は3.1%に
有料会員限定
あなたにおすすめ