インドは、中東周辺を定期航行する商船への武装組織による攻撃に対抗するため、派遣する戦艦の数を増やしている。一方で同国はイランとの関係を守ろうと、紅海での公式な米国主導の有志連合への参加は避けている。イエメンの反政府勢力フーシ派は、エジプトのスエズ運河を利用するため紅海を通過する船舶を攻撃してきた。スエズ運河はインドの原油輸入にとって極めて重要な、利用頻度の高い通商ルートだ。イランの支援を受けた武装組織であるフーシ派は、イスラエルによるガザ地区でのイスラム組織ハマスに対する戦争への報復として、船舶を標的にしていると述べた。そうした攻撃は世界の海運を混乱させ、中東での紛争を拡大させている。ここ数日、米英両国によるフーシ派の兵器に対する攻撃を受けて、フーシ派は関心を米国の船舶に向けている。