誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
無限の可能性を感じていた
今日は、上手に年齢を重ねる方法についてお話したいと思います。
アテクシは46歳になりますが、若い頃は、目の前に未知の可能性が広がっているように感じていたものです。
20代や30代では、先のことをあまり深く考えることもなく、将来に無限の可能性を感じることができました。
40歳にして惑う…
しかし、40代に差しかかる頃になると、人生の半分くらいに達したと感じる瞬間がやってきます。
これまでの経験からくる知識や人生の流れが、時間が過ぎ去る速さを感じさせるようになるのです。
そして、人生の残り時間が着々と減っていくように感じ、ちょっとした焦りや不安を感じることも出てきます。
いまがいちばん若い
これまでできていたことが、これからはできなくなるかもしれないといった意識が見え隠れしてきて、年をとることに、ちょっとした辛さを感じてしまう。
そんな意識が芽生えたら、こう考えてみるのです――「これからの人生で、いまがいちばん若い」。
過ぎ去っていく時間のなかで、誰もがいまこの瞬間が人生でいちばん若いわけです。
余計な焦りから解放される
そういう意識を抱いたうえで、自分にとって大切なことを見極め、優先順位をつけて、その順番に大切にしていくことで、余計なエネルギーを使わずに済みます。
人間関係や健康、思い出づくりなど、自分にとって大切なことに重点を置く。それにより余計な焦りから解放され、年をとることがポジティブな体験に変わります。
年をとることは、大切なものを見つめ直し、それに価値を見出す新たな喜びの発見でもあります。若い頃の未知の可能性とは異なる形で、いまを大切にして楽しむことが、年を重ねる魅力なのかもしれません。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。