「求人広告を出しても、なかなか応募がない」「せっかく採用できたのに、すぐに会社を辞めてしまった」などの悩みを、企業の採用担当者からしばしば聞きます。どうすれば求職者からの応募を増やし、会社に必要な人材を見抜き、さらに定着率を上げることができるのか。その具体的な方法を解説します。(メンタルチャージISC研究所代表取締役 岡本文宏)
リクルーティングで重要な
マーケティング手法の応用
「求人広告を出しても、なかなか応募がない」との声を、企業の採用担当者からよく聞きます。
なぜ、応募者が集まらないのか?
答えは簡単で、「求人情報が求職者に届いていない」からです。
集客をするために、複数のメディアで自社のことや商品、キャンペーンの内容を何度も宣伝する手法は、マーケティングではごく普通に行われています。一度や二度、SNSで情報を発信したとしても、伝わる相手は限定的であることが分かっているからです。
リクルーティングでも同様に複数のメディアを使って、複数回、自社が求人していることを伝えなければ、求職者に求人情報は伝わりません。
リクルーティングは、マーケティングの手法を応用すればうまくいきます。どちらも、「人を集める」ことを目的に行われる行為なので、やるべきことは基本的に同じだからです。
店舗であればポスターや看板、チラシを使いましょう。また、ハローワークは無料で使える求人メディアの代表ですので、利用条件を満たしている企業であれば使わない手はありません。専門職を採用する場合は有料にはなりますが、業界に特化した求人サービスや人材紹介サービスがありますので、活用すると効率よく人材を集めることができます。
商品やサービスを購入する際、事前にWebで評判などをチェックすることは、ごく普通に行われています。それと同様に求職者は、採用面接に応募する前に必ず、ホームページやSNSなどで情報をチェックします。そのとき、ホームページがないのは論外ですし、求人情報のぺージが存在していなければ、求職者が必要な情報をチェックできないので、その時点で候補から外されてしまいます。