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「もっと自主性を持ってほしい」「自分で考えて動いてほしい」――部下に対してそう考えている上司は多い。しかし、そんな思いを抱きながら、当の上司本人が部下の自主性を育む機会を損ねている場合がある。いったいどういうことなのか。(Alternative Work Lab所長 石倉秀明)

部下の自主性を妨げる
上司のNG行動とは?

 管理職であれば、自分の部下に対して主体的に仕事に取り組んでほしい、自らの頭で考え、実行してほしいと思うのは自然なことだ。

 私も昨年11月末まで約800人の会社の取締役をしていたし、過去働いた会社でも管理職経験があるが、自ら考え動ける部下、何事も自分事として捉えて当事者意識を持って取り組める部下の存在は非常にありがたかったし、そういった人を増やしたいと思っていた。

 もちろん、スキルや経験が足りないメンバーの業務のサポートや必要に応じた指示を行うことは、管理職の重要な仕事だ。しかし、部下を指導する時間が長すぎると本来行うべき戦略立案や、部署として会社からのミッションを達成するための行動や思考する時間が取れなくなってしまうことも確かである。

 一方、多くの管理職が部下の自立や自主性を望んでいるのにもかかわらず、自らの行動によって部下の主体性や自主性を妨げてしまっているケースは少なくない。今回は、私が先日経験した話を元に、部下の自主性や主体性を妨げてしまう管理職のNG行動について述べたいと思う。