自分の時間を確保するのも立派な仕事

 対して、忙しいときでも仕事が丁寧な人は、必ず「自分の作業時間」をスケジュールに組み込むようにしています。「13:00からは予定を入れず資料を作る」「午前中はデータ分析する」など、自分の作業時間をどんなに忙しいときでも確保するのです。

 ここで大事な前提が、結局仕事は手を動かさないと終わらないということです。普通に働いていると会議や打ち合わせが多くあり、働いている感じはします。しかし、それらの時間はあくまで、方針を決めたり、進捗を確認するためのものであって、仕事が大きく前に進んでいるわけではありません。ですから、作業時間こそが仕事の本質だったりするわけです。

 たまに、この話をすると「自分は作業が遅いから、まわりに迷惑をかけてしまって...」と言う人がいますが、それであれば長めに作業時間を確保するようにすればいいのです。

 作業時間を確保しないというのは、小説家が打ち合わせばかりして、机に向かわないのと同じです。結局目的は何かと考えたら、皆さんが手を動かして物事を前に進めていくことですから、遠慮せず、作業時間を確保しましょう。

 些細なことですが、非常に大事ですので、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。