さらに、試験の最後に対象者にPerceived Restorativeness Scale(PRS)を用いて散歩の回復効果を評価してもらったところ、自然環境の中を散歩した群の方が都市環境の中を散歩した群よりも効果を高く評価していることが示された。
McDonnell氏は、「自然環境の中を歩いた参加者は、散歩後に課題に対する実行注意の向上が認められたのに対し、都市環境の中を散歩した参加者では、そのような向上は認められなかった。このことから、自然環境の中を歩くということに何か特別なものがあることがうかがわれる」と話す。
自然環境と脳の関連性が分かれば
都市設計に寄与する可能性
研究グループは、今後の研究で自然環境の方が脳に良い影響を与える理由を解明することに意気込みを示している。Strayer氏は、「われわれを精神的にも肉体的にも健康にしているものについて具体的なことが分かれば、健康をサポートするように都市を設計することも可能になるかもしれない」と話している。
研究グループは目下、庭の散歩がもたらすベネフィットに携帯電話の使用がどのような影響を与えるのかを調べているところだという。(HealthDay News 2024年2月1日)
https://www.healthday.com/health-news/mental-health/how-walking-in-nature-sharpens-the-mind
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