状況が最も悲観されているときにチャンスに飛びつくことが投資だとすれば、リチウム関連株を見直す価値はあるはずだ。電気自動車(EV)用電池の製造に使用される金属素材リチウムは、投資家に痛手を負わせた。その価格は2021年と22年に急騰したが、23年にはそれを上回るペースで下落した。価格報告機関(PRA)ファストマーケッツのデータによると、EVバッテリー向けの主要化合物である炭酸リチウムと水酸化リチウムの海上スポット価格は現在、21年半ばの水準となっている。