米国とイランの軍事衝突が拡大している。米軍がより広範な標的を攻撃し、戦闘機を中東に移動させる一方、イラン側もペルシャ湾全域で攻撃を仕掛けている。現在、戦闘の焦点はホルムズ海峡の支配権にある。だが相次ぐ軍事衝突により、両国が全面戦争に逆戻りするリスクが高まっている。先週、同海峡を開放する米イラン間の暫定合意が崩壊したことを受け、米国はイランによる湾岸での船舶攻撃を強制的に止めようと、同国内陸部の橋などを攻撃して圧力を強めている。一方、イラン側はより広範囲かつ致命的な報復措置で応戦している。より大規模な紛争への回帰は、今週すでに10%超上昇している原油価格に一段の上昇圧力をかけ、世界経済の重荷となる。ドナルド・トランプ大統領はこうしたリスクが自身にとって懸念材料であることを明確にしている。イランもまた、大規模な復興という課題を抱え、政府に対して深い不満を抱く国民に直面している。