アマゾンやマイクロソフト、ネットフリックスなど、私たちが普段使っているサービスやモノには米国のものがあふれています。そしてこれらの米国株が大きく値上がりしてきたことは周知の事実。「新NISA開始を機に、米国株投資を始めたい」という人も多いでしょう。ただ、米国株への投資では注意点も。ザイの新NISA本の決定版『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』第4章「新NISAのもやもや解消Q&A」から、抜粋して回答します。
米国での配当への課税は逃れられない!
Q:新NISAで米国株に投資して利益が出たら非課税になる?
A:国内では非課税だが、米国では配当・分配金には課税!
まずは、課税口座の話。課税口座で米国株に投資をした場合は、売却益に関しては税金がかかりませんが、配当や・分配金については米国と日本のそれぞれで課税の対象となります。
米国では配当や分配金には10%課税され、その後さらに、日本で売却益や配当金、分配金に20.315%の税金がかかってしまいます(ただし、この二重課税については、確定申告で外国税額控除を受ければ一部を取戻せます)。
一方で、NISA口座の場合。得た米国株の利益は、国内でも非課税になります。米国では売却益に税金がかからないので、丸ごと利益を享受できます。
ただし、米国で配当や分配金にかかる税金10%については、逃れる方法はありません。配当狙いの人は注意しましょう。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。