米国の複数の資産運用会社が暗号資産(仮想通貨)ビットコインに連動する上場投資信託(ETF)を立ち上げたのは、ほんの数週間前のことだ。各社は今、ビットコインよりも規模が小さく安定性も劣る仮想通貨に連動するファンドを、一般投資家に提供しようとしている。ブラックロックやフィデリティ・インベストメンツをはじめとする10社以上が、米国で初となるイーサリアム現物ETFの上場を申請中だ。承認されれば、ビットコインなどに連動するETFと同様、各社は投資家から運用手数料を得ることができる。イーサリアムは今月20日、ETFが承認されるとの思惑から2022年4月以来の3000ドル突破を果たした。その結果、時価総額が約3900億ドル(約59兆円)に達した。一方、ビットコインは1兆ドルを超える。