1990年代終盤から2000年代初めにかけて「中国ショック」が米国と世界経済を席巻した。安い中国製品の輸入ブームはインフレ率を低く抑えるのに役立ったが、その代償として国内製造業の雇用が失われた。その続編がいま進行しているかもしれない。中国は経済成長を復活させるため、輸出のてこ入れを図っている。同国の工場は、国内経済が吸収しきれないほどの自動車や機械、家電製品を大量生産している。政府主導の低利融資に支えられ、中国企業は国内で余った製品を外国市場で売りさばこうとしている。
次の中国ショックに身構える世界
中国の新たな輸出ブームはもろ刃の剣
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