ニッキー・ヘイリー氏が昨年、米大統領選への出馬を表明した際、本紙論説欄は出馬に論理的根拠があるか懐疑的な見方を示していた。しかし、ヘイリー氏はここに至るまでにその根拠を見いだし、彼女の選挙戦は共和党がMAGA(トランプ氏のスローガン「Make America Great Again=米国を再び偉大に」の頭文字)で一枚岩になっていないと有権者に思い出させることで、国民の役に立った。ヘイリー氏は5日のスーパーチューズデーに行われた各州の予備選や党員集会で、バーモント州を除き全敗したことを受けて、6日に選挙戦を停止した。しかし、彼女は、はるかに大きな資金力や高い知名度で選挙戦を開始したフロリダ州知事のロン・デサンティス氏ら他の候補よりも長く選挙戦にとどまった。