米航空機大手ボーイングは、従業員への賞与の支給方法を見直していることを明らかにした。製造過程で品質管理要件を順守していなかったとの非難を浴びる中、財務目標の達成よりも品質と安全性を重視している姿勢を示す。  ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手した従業員宛てのメモによると、今回の見直しはアラスカ航空の機体の一部が飛行中に吹き飛んだ事故を受けて実施している品質問題への対処の一つで、経営幹部を含む10万人超の非組合員が対象だという。  最も影響を受けるのは、ボーイング最大の部門である商業部門で、年間賞与の60%を品質と安全性を含む経営目標の達成と連動させる。