米国では市場に出回る新築賃貸マンションの戸数が増えており、1980年代以来の規模に達している。巨大なマンションの建築が進んでいることが主な要因だ。マンション開発業者は、1棟当たりの総戸数が多い高層ビルを建築している。地方自治体の間で土地利用に関する「ゾーニング(用途地域)」規制を緩和する動きがあることや、機関投資家が比較的小規模の都市に目を向けていることなどが物件の巨大化を後押ししている。米国の都市では2021~23年に、住戸数が200戸を超えるマンションの数が2900棟超増えた。これは18~20年の建築数を17%上回る。不動産データ会社のヤルディによると、増加率は住戸数が50戸超の物件を上回る。
米国のマンション、巨大化・高層化進む事情
建設費などのコスト上昇を背景に、開発業者は利益確保のため1棟当たりの総戸数を増やす傾向にある
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