中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は国外展開で課題に直面しており、国内での急成長は、短期間での国外市場での成功につながるものではないことが浮き彫りとなっている。昨年後半に販売台数で米EV大手テスラを抜き、世界首位となったBYDの幹部らは、同社が抱える問題として市場需要の低迷や高過ぎる価格設定、品質管理、市場シェアの獲得スピードに対する社内の緊張を挙げた。BYDはEV業界に旋風を巻き起こしているが、販売台数の伸びの大半は国内市場でのものとなっている。同社は昨年、国外で24万2765台を販売し、今年は40万台を社内目標に掲げているものの、達成できる公算は小さいと幹部らはみており、背景として世界的なEV販売台数の伸び悩みやBYD固有の問題を指摘している。
中国EV大手BYD、国外販売の目標達成が難航か
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