株式市場のバブルを誰もが話題にしているとき、懸念すべきだろうか、それとも安心すべきだろうか。過去のバブルを踏まえると、どちらの要素も少しずつあるように見える。しかし、現在の市場については大きなただし書きが付く。そのただし書きが一番大事だ。バブルが発生しているかどうかを市場のあらゆる人が論じているように感じられるかもしれないが、メディアにおける言及やグーグル検索が特段増えているわけではない。残念ながら、2000年に崩壊した大ドットコムバブルや2007年にはじけた信用バブル、そして(データは英語で書かれたものしかないが)2015年の中国バブルの前にも、こうした状況が当てはまった。これら三つのケースすべてで、投資家はバブルに注目していた。しかし、後になって投資家のポートフォリオが崩壊し、記事や検索の数が爆発的に増えるまで、これらのバブルについて書かれたものは比較的少なかった。