暗号資産(仮想通貨)交換業最大手バイナンスの金融犯罪コンプライアンス担当責任者ティグラン・ガンバリャン氏(39)は、ある問題を解決するためナイジェリア首都アブジャに飛んだ。ナイジェリアの通貨がバイナンスのせいで暴落したと同国政府が非難していたためだ。米国籍で元米内国歳入庁(IRS)特別捜査官のガンバリャン氏は、2月下旬にジョージア州の自宅に妻と子どもたちを残し、すぐに戻るつもりで小さなスーツケースを持って出掛けた。同氏はまだ戻っていない。ナイジェリア当局はガンバリャン氏と同僚のナディーム・アンジャワラ氏(37)を拘束した。両氏の家族が明らかにした。アンジャワラ氏は英国とケニアの国籍を持ち、バイナンスのアフリカ地域担当マネジャーを務めている。
仮想通貨が元凶扱いに ナイジェリア通貨安悪化で
ナイジェリアはバイナンスが自国の通貨危機の原因だと主張、当局は幹部2人を拘束
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