バイオテクノロジー株でもうけるのに最適な時期は通常、慎重な楽観論が続いているときだ。今がまさにそうした時期の一つかもしれないことを示す、説得力のある兆候がある。常に変動が激しいバイオテック業界は近年、同業界の基準で見ても激しい浮き沈みを経験したばかりだ。バイオテック株は新型コロナウイルスワクチンをきっかけとするバブルの中で2021年に急伸し、その後の2年間で急落した。このため業界各社は大規模な人員整理を行い、多くの臨床試験を棚上げする必要に迫られた。今は下降局面を過ぎたが、まだバブルの領域には入っていない。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げの終了を示唆し、2024年中の利下げを見据える中で、バイオテック株は昨年下半期に反発し始めた。ある主要なバイオテック分野の上場投資信託(ETF)は、2023年の最後の2カ月間だけで40%近く上昇した。その後のリスク選好度の高まりによって、バイオテック分野では今年、新たな資金調達に向けた扉が開かれる格好となった。
バイオテック企業IPO、もうけるための条件とは
バイオテックIPOは市場の関心があまり高くない時の方が長期的に成功する傾向がある
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