ロシアの戦車・ミサイル・砲弾生産能力は西側諸国を驚かせ、ウクライナにさらなる圧力をかけた。問題は、それがいつまで続くかだ。欧米の当局者やアナリストの間では、ロシアが公表している軍事生産量は誤解を招きやすく、労働力不足や品質低下などの問題を覆い隠しているとの声がある。増産は経済全体の資源を消耗するため、長く続けるのは難しい可能性がある。生産量が落ちれば、中国・イラン・北朝鮮といった友好国からの援助にさらに頼ることになるかもしれないという。スウェーデン国防大学のオスカー・ヨンソン研究員は「ロシアは多くの防衛分野で見事なまでに増産を成し遂げている」と話す。「ただ、ロシアがこのペースを維持できるかは非常に疑わしい。生産は停滞するだろう」