(1)中学受験の偏差値と高校受験の偏差値は別物

「SAPIXは偏差値40で首都圏模試だと偏差値60、どっちが正解?」→中学受験の“誤解”を識者がぶった切り!中学受験と高校受験の偏差値はこんなに違う(西村創さん著『中学受験のはじめ方』より)

「偏差値50」と聞いて、どんな印象を持つでしょうか?「ふつう」と感じる人が多いのではないでしょうか。偏差値50というのは、平均ど真ん中、その模試での平均点と同じということですからね。

 でも、その「偏差値50=ふつう」というのは、高校受験の話です。中学受験で偏差値50を超えるのは、生半可なことではありません。

 高校受験の模試は、公立中学の3年生のほぼ全員が受験するため、学力最下位層も含まれています。幅広い層の中で見た位置づけです。一方、中学受験の模試を受験するのは小学生の学力上位層です。

 高校受験のイメージで中学受験の模試の結果を見ると、わが子の偏差値が思った以上に低く感じることでしょう。でもそれは、わが子の学力が低いのではなく、もともと学力が高い子たちの中での位置づけだからなのです。