米連邦準備制度理事会(FRB)が2年前に急ピッチでの利上げに着手したとき、アラバマ州バーミンガムの住宅建設会社を率いるドワイト・サンドリン氏は、住宅ローン金利が7%に達するという見通しに恐怖を感じた。「死ぬほど怖かった」  この会社は年間最高益を達成したばかりだった。  サンドリン氏が手掛けるモダンな農家風住宅は、新型コロナウイルス禍後のブーム以降は販売が落ち込んでいるものの、中古住宅の在庫不足が価格を押し上げているため、利益は高水準を保っている。  「市場は好調とまではいかないが、まだかなり堅調だ。理由はただ一つ、在庫不足にある」と同氏は言う。