妻より低い年収にウジウジ…コンプレックス夫が百害あって一利ナシな理由写真はイメージです Photo:PIXTA

言葉や質問への返事ひとつで、人間関係はギクシャクするもの。夫婦であればなおさらで、家庭は天国にも地獄にもなります。「よくデキた夫」でも、妻を大切に思っていても、悪気はこれっぽっちもなくても、ふとした拍子に「妻のスイッチ」を押してしまいがちです。コラムニストとして活躍する石原壮一郎さんの著書『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春出版社刊)から、一部抜粋・編集して、夫にとってわかりづらい、押してはいけない「妻のスイッチ」について紹介します。今回は【ジェンダー・容姿・年齢】です。

共働きで妻より年収が低いことをやたらに気にする

 業種や会社の規模が違えば、給与の額も違います。夫より妻のほうが年収が高いケースも、ぜんぜん珍しくありません。お互いがお互いを尊重し、それぞれが自分の仕事に誇りを持っていれば、何の問題もない話です。

 しかし、とくに男性に多く見られますが、「収入=自分の価値」と思いたがる人が少なくありません。「男性はたくさん稼いで一家を支えてこそ一人前」という呪縛に絡めとられているのでしょう。

 そういう夫にとって、妻より年収が低いことは、極めて屈辱的で耐え難い「引け目」になってしまいます。その「引け目」が、自分を奮い立たたせる原動力になるならまだマシ。しかし、妻へのコンプレックスをこじらせて、攻撃的になったりいじけたりするケースもあります。

 妻が事あるごとに「私より稼ぎが少ないくせに」と言っているなら、どっちもどっち。そうじゃなければ、勝手に気にしてウジウジしている夫は、妻にとって極めて面倒臭くて、うっとうしい存在でしかありません。

妻が望んでいること
 年収ごときにプライドの拠りどころを置かない。どちらが稼いでいるかではなく、ふたりで力を合わせて、協力しながら家庭を築いていく。