言葉や質問への返事ひとつで、人間関係はギクシャクするもの。夫婦であればなおさらで、家庭は天国にも地獄にもなります。「よくデキた夫」でも、妻を大切に思っていても、悪気はこれっぽっちもなくても、ふとした拍子に「妻のスイッチ」を押してしまいがちです。コラムニストとして活躍する石原壮一郎さんの著書『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春出版社刊)から、一部抜粋・編集して、夫にとってわかりづらい、押してはいけない「妻のスイッチ」について紹介します。今回は【妻を激怒させる3つの行動】です。
妻から何度も「座ってして」と言われているのに
トイレで立ったまま「小」をする
ここ20年ぐらいでしょうか。自宅のトイレで男性が立ったまま「小」をすることに対して、厳しい非難の目が向けられるようになりました。立ってすると便器の周囲や服が汚れるからというのが、その理由。
2021年にとある家庭用品メーカーが行った調査では、「座りション」派の男性が60%を超えました。若い男性には、物心ついた頃から座ってするのが当たり前の「座りションネイティブ」が増えているようです。
女性を対象にした調査でも、同居男性に対して「必ず座ってほしい」「できれば座ってほしい」と考えている人の割合は、合わせて80%近くに達しています。
自分でトイレを掃除するならまだしも、おもに妻がトイレを掃除している場合、「俺は立ってしたいんだ!」「男は立ってするもんなんだ!」と言い張るのは、かなり無理があると言えるでしょう。
妻や家族のために、自分を変えられるかどうか。この問題は、夫としての覚悟の有無も問うています。
「これからは座ってするよ」と宣言し、きちんと実行する。誰も見ていないからとこっそり立ってするのは厳禁。必ずバレて、妻の信用を失う。