ひろゆきが教える「敵に回してもいい人」と「敵に回してはいけない人」の明確な違い論破王のひろゆき氏が「最終的に自分が思った結果を手に入れられるような話し方」を解説 撮影/稲垣純也
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

「最初に言っておきますが、実生活で論破は役立ちません」

 これは本書の「はじめに」の冒頭のフレーズだ。「論破王」ひろゆき氏らしからぬ発言だと驚く人も多いだろう。ここで手を止めず、ぜひ本書を読み進めてほしい。

 職場で理不尽な思いをしたり、腹が立ったりすると、なんとかして相手を言い負かしてやろうと思ってしまいがちである。しかしひろゆき氏によると、それは得策ではなく、むしろよくない事態を招いてしまうという。

 では、どのように対応すればいいのか。正解はほんの少し戦略を変えることだ。自分の思う結果が得られるよう、相手を上手に誘導するのである。具体的には、カドを立てずに断りたい時は、自分ではどうにもならないような理由を作る。お願いが受け入れられない時は、相手に「これならできる」という条件を言わせればいい。

 世の中には、声が大きい人や弁の立つ人がたくさんいる。そういった人に押されがちなあなたも、我慢ばかりし続ける必要はない。立ち回り方ひとつで、何事も思い通りになるのである。

 本書は職場や家庭などで「自分は損をしている」と感じがちな人や、「今日もうまくいかなかった」と落ち込むことの多い人におすすめの一冊である。ひろゆき氏流の考え方・話し方を身につけることで、むやみに言い争ったり傷ついたりすることなく、スッキリした心で充実した毎日を送ることができるだろう。(木下隆志)