新生活がスタートする4月まであと少し。胸を躍らせている人もいるだろうし、「うまくいくかな」と不安のある人もいるだろう。学校や職場の友人関係など、人間関係に悩みがちな人におすすめなのが『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』だ。「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」など、共感と絶賛の声が寄せられている。「他人に振り回されずに、自分のために生きるためのヒント」を教えてくれる本書。今回は、特別に本書の内容を一部抜粋し、マンガと文章で紹介する。(マンガ©野田映美)
あなたは何でもうまくやれる。
最初は慣れないことばかりかもしれないけれど、
いずれはどんなことでもしっかりやり遂げられるようになる。
だから、そのときまで自分を見守ってあげてね。
大人になるにつれてわかるようになるわ。
完全に自分の味方だと思っていた人でも
そう感じられなくなることもあるし、
信じていた人に裏切られたり、
理由もなく欺かれて傷ついたり、
何もしていないのに耐えがたい困難が
迫ってきたりすることもある。
だから、自分をしっかり守ってあげてね。
これから、人生の障害物を乗り越えて、
あなたが望むもっと広い世界に出ていけるように。
娘は聞いた。
もし何もかも嫌になったら、どうすればいい?
本当に嫌になったときは、いつでも辞めていいのよ。
放り出したい気持ちになるってことは
数えきれないほどつらいことがあったということだから。
そのときは辞めたっていい。
そうすれば、あなたがもっとうまくやれる別の何かが
見つかるから。
社会生活を始めたら、たくさんの人に会うことになるでしょう。
よくしゃべる人
口数が少ない人
あなたを困らせる人
あなたに親切な人
あなたを利用しようとする人
あなたを楽しく幸せにしてくれる人。
数多くの人に出会って生きていくことになる。
どんな人からもそれぞれに学ぶところがあると思う。
問題を解決していく人々を見ながら
学ぶのもいいことよ。
でも、話し合うことを知らずに、
問題が起こったら勝手に悪く考えて、
相手を憎む人がいる。
なぜそうしたのか、理由を尋ねもせずに
一方的に決めつけて相手を嫌ってしまう人がいるの。
こういう人とは距離を置いてね。
あなたが100回親切にしたとしても、
たった一度のミスで悪い判断を下すから、
そばにいるとすごく疲れることになると思う。
あなたがこれからそばにいるべき人は、
他人に厳しすぎない人よ。
誰かの小さな失敗を許せなくて、
すぐ否定的に考える人のそばに長くいると、
あなたもそういう人になるし、自分に対しても厳しくなる。
そうなると、人生にすぐ疲れてしまうの。
それからもう1つ。
いつも堂々としていなさい。
あなたが堂々とした姿でいるときと
そうでないときでは
人々の態度が変わるわ。
いつも謙虚でいてね。
あなたが謙虚な姿でいるときと
そうでないときでは
人々の態度が変わるから。
いつも考えてみてね。
今の自分の姿を気に入っているかどうか。
自分が満足できるなら大丈夫。
そこからまた元気に成長していけるから。
もし、すごく大変なことに直面したら
なるべく力を抜いて、
自分にできる最低限の働きだけをすればいい。
力まずに自分にできることさえやっていれば
時間が解決してくれるはずよ。
社会に出たら大変なことも多いけれど、
あなたはうまくやっていけるわ。
(本稿は、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』の内容を一部抜粋、マンガ化したものです)