コンサル大解剖Photo:Teera Konakan/gettyimages

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)などの変革ニーズを背景にコンサルティング市場は拡大が続いている。では、企業のコンサル活用の実態は。コンサル選定支援サービス、PROFFITが持つ現役コンサルタント約3800人のデータを基に、専門性の高いコンサル人材の業界分布やコンサル活用のトレンドを複数回にわたり明らかにしていく。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、主要15業界を対象にコンサルタントへの相談テーマの傾向を読み解いていく。M&A戦略や業務改革、マーケティング……、各業界の企業はどんなテーマで悩み、コンサルを必要としているのか。(ダイヤモンド編集部)

コンサル活用の実態をデータで明かす
15業界で異なる相談テーマの傾向

 コンサルティング市場は急拡大が続いている。では日本企業のコンサル活用の実態とは。ダイヤモンド編集部は、企業が最適なコンサルタントを選定できるプラットフォーム、PROFFITが持つデータを基に、主要業界を対象とするコンサル人材の業界分布や企業のコンサル活用のトレンドを分析した。

 PROFFITに登録されている現役コンサルタント約4600人のうち、役職がマネジャー以上の3773人を対象に「支援経験のある業界」「特に得意な業界・テーマ」「支援経験のあるプロジェクト・タスク」などの回答を集計した。

 前回の記事では「その業界を得意とするコンサルが多い業界はどこか」が分かる、主要業界ごとのコンサルタントの分布図を公開した(『コンサルタントが見つけやすい業界は?【製薬・自動車・金融…主要15業界】現役3800人のデータで明かす「コンサル人材の分布図」を初公開!』参照)。

 今回は「その業界の企業が、どんなテーマで悩みコンサルを必要としているのか」が分かる。相談テーマは「経営・事業戦略」「ITシステム・業務改革」「新事業検討」「営業・マーケティング」「M&A戦略」「人事・組織」「海外展開」「技術・R&D戦略」の八つに分類。コンサルタントの「得意テーマ・業界」の回答を基に、業界別にテーマの構成比を算出。業界別に相談テーマの傾向を分析した。

 次ページでは、各業界でコンサルタントの支援を求めるテーマの傾向を明らかにしていく。例えば、商社と金融では、コンサルタントの支援を求めるテーマは大きく異なっている。各業界の特性と相談テーマの関連性についても解説していく。

 また前回記事と併せて見れば、業界ごとに「悩んでいるテーマの強弱とコンサル人材の偏在」が分かる。コンサルタントにとっては、市場で希少な専門性を高めたり、競合が少ない領域を選んだりすることで競争力を高められる可能性がある。