「子どもをダメにする親」の危険な行動

 このような性格の特性は、幼少期に形成されるケースがほとんどです。子どもがむずかったり駄々をこねたりした時に、親が必要以上にきつく叱ったり、または無視したりすると、子どもはそれが正しくないことだと判断し、マイナスの感情を決して表に出してはならないと認知します。

 こうして正直な感情が理解できず、コントロールの仕方を学べなかった子どもは、大人になってもマイナス感情を感じるたびに動揺し、抑圧します。

 押さえ込まれた感情というのは、そのまま浄化されることなくよどんでいきます。だからこそ、ある感情が浮かんだなら、その感情を静かに見つめてください。

怒りの感情を浄化する方法

 もし怒りの感情が湧いたら、「私は今、この人に対して怒っているんだな」と自分の気持ちを認めてください。それがないと感情を見つめることもできず、何が原因だったのか、どう対応すればいいのかもわからず、適切に調節する機会を失ってしまいます。

 したがって、マイナス感情を抱いたからと自分を責める必要はありません。

(本原稿は『もし私が人生をやり直せたら』から一部抜粋、追加加筆したものです)