アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏は3日、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーとの委任状争奪戦の末、手痛い敗北を喫した。それでもディズニーへの投資で巨額の利益を手にした。事情に詳しい複数の関係者によると、ペルツ氏率いるヘッジファンド、トライアン・パートナーズは、ここ1年4カ月にわたるディズニーへの投資で約3億ドル(約450億円)の利益を出した。その大半は含み益だ。トライアンは2022年、ディズニーに約8億ドルを投資。その際、保有株の大部分を1株当たり88ドル前後で購入した。昨日3日の終値は118.98ドルだった。トライアンは昨年、最初の委任状争奪戦を仕掛け、その後すぐに手を引いて保有株の約3分の1を売却し、約6000万ドルの利益を手にした。