「生きるのがしんどい」絶望したあなたに贈る“精神科医のアドバイス”
42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイが、韓国で売れに売れている。『もし私が人生をやり直せたら』という本だ。「自分をもっと褒めてあげようと思った」「人生に疲れ、温かいアドバイスが欲しいときに読みたい」「限られた時間を、もっと大切にしたい」と共感・絶賛の声が相次ぎ、35万部以上売れているという。
そんなベストセラーエッセイの邦訳が、ついに刊行される。男女問わず、多くの人から共感・絶賛を集める本書の内容とは、いったいどのようなものなのか? 本書の日本語版から抜粋する形で、「人生の限りある時間」の過ごし方について書かれた項目を紹介していく。
「生きるのがしんどい」精神科医からのアドバイスとは?
人は無気力状態にあると、何もせず、ただ状況が好転してくれることを望みます。しかし現実的に、状況が変わってくれることはほとんどありません。そんな時でも明らかなことがあります。
まずはほんの一歩でも自分から動くこと。そうすれば、無気力で立ち止まったままの今のその場所から抜け出すことも、可能性を秘めた別の場所に移ることもできる、ということです。
泣いても笑っても、人は生きていくものです。私には、友人以上のソウルメイトでもあった姉がいました。しかし交通事故で亡くなってしまい、当時、私は「姉ではなく、自分が死ぬべきだった」と考え、この先、自分が笑う日など来ないだろうと思っていました。
ですが数年後には、ちゃんと笑えるようになっていました。私たちに残されているのは、「どう生きるか」という問いに対する「答え」です。
アウシュビッツ収容所からの生還者でもある心理学者のヴィクトール・フランクルは、その著書で、「すべてを奪われて最悪の状況に置かれたとしても、決して奪われないものがただひとつだけある。それは、与えられた環境に対してどう振る舞うかという、自分の態度を選ぶ自由だ」と述べています。
つまり、手も足も出ないような状況であっても、どう受け止めるかは私たちの自由なのです。さて、あなたに提案があります。