できることをひとつひとつ見つけていく
無気力のまま、ふて寝して天井を見つめるだけなのか、部屋から出て外の空気を吸ってみるのか。いざ外に出てみると、できることは案外多いものです。
自分は何もできないと思っていても、目の前で子どもが転べば手を差し伸べることだってできるし、道に迷っている人がいれば案内することもできるでしょう。道端に捨てられた空き缶やタバコの吸い殻を拾うことだってできる。
このように、小さくともできることをひとつひとつ見つけていくうちに、いつの間にか無気力の沼から抜け出せているものです。
人生は自分の思い通りにいく時もあれば、まるで望まない方向へ流れることもあります。そのたびに一喜一憂させられるのですが、つらい時も自分の人生の舵を取り、前に進んでみましょう。
あなたがどのように過ごしたって、時は流れます。自暴自棄になって過ごしても、気を取り直して再出発しても、同じように。しかし、その時間をどんな心持ちで過ごすかによって、10年後のあなたの人生は大きく変わるはずです。
(本原稿は『もし私が人生をやり直せたら』から一部抜粋、追加編集したものです)