子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。

「なんであいさつしないの!」と叱るよりうまくいく伝え方Photo: Adobe Stock

元気にあいさつができない子には、大人式の会釈を教える

「なんであいさつしないの!」と叱るよりうまくいく伝え方イラスト:うのき(『ずるい子育て』より)

大人も納得できる

 大きな声で元気にあいさつすることが、どうしても恥ずかしくてできない子はいます。とくに、道端で近所の人や友だちの親に会ったときなどは、困るようです。

 そんな子には、「軽く会釈する」という方法を教えてあげましょう。そして、会釈できたら「あいさつができたね」とほめてあげれば自信がつきます。

子どもが追い込まれない

 朝、校門に教師や係の子が立ち、登校してくる子たちに大きな声で「あいさつ運動」をする学校もあります。確かにあいさつはコミュニケーションの第一歩で、社会生活に欠かせません。しかし、大人になって大声で元気にあいさつする人はあまり見ません。子どもだけに元気なあいさつを要求するのは不自然に感じます。

※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。