経済予測の専門家たちが米経済の先行きにこれほど良好な見方を示したのは、2年ぶりのことだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の最新四半期調査で企業エコノミストや経済学者たちは、米経済が今後1年以内にリセッション(景気後退)に陥る確率を29%とし、1月の前回調査時点の39%から引き下げた。この確率は2022年4月の調査(28%)以来の低水準だった。実際、エコノミストらは、経済がリセッションに近づくことさえもないと考えている。1月の調査では、彼らの予想を平均すると、今年第1四半期(1-3月)から第3四半期(7-9月)までの各四半期の成長率が1%を下回ると見込まれていた。彼らは現在では、今年の成長率が第3四半期にインフレ調整後で1.4%となり、この水準で底入れすると予想している。