業務委託契約で働くときに気をつけたいことは?

 フリーランスや個人事業主として業務委託の形で働く場合、はじめに業務委託契約の内容を書面で確認しておくことが大切です。

 2023年5月には「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(通称「フリーランス法」)が公布されました(2024年秋頃までに施行)。個人や一人会社で従業員を雇わず業務委託を受けるフリーランスを「特定受託事業者」とし、業務委託を発注する事業者には、契約条件を書面や磁気的方法で明示することなど義務付けています。業務委託契約で取引をする際は、業務内容、報酬額、支払期日などの条件をはじめ、秘密保持や損害賠償、契約の解除など一方的にこちら側が不利になるような条項が含まれていないかチェックしましょう。

 契約の種類としてはコンサルティング業務などに多い毎月定額型のほか、営業の受注獲得件数に応じて報酬が発生する成果報酬型や稼働時間に応じた時給計算型などさまざまです。業務委託契約では基本的に働く環境は自由です。委託者側が受託者側に対して直接指示を行うと、偽装請負と判断されることがあるので要注意。労働契約のように業務の遂行方法などに強い拘束を受けることがないか、本来の業務委託契約であるかどうかもきちんと確認しましょう。

フリーランスで働くときは、契約内容をよくチェックフリーランスで働くときは、契約内容をよくチェック 拡大画像表示
【10秒チェック!】業務委託を発注する事業者は、今後契約条件を書面等で明示することが義務に。取引時には必ず内容を確認しましょう。