今月から始まる新連載「英語でニュース深読み」では、WSJに掲載されたニュースからキーとなる単語や文を選び、その意味や背景を解説する。第1回は、米大統領選に関する記事で度々登場するCoalitionという単語。バイデン大統領とトランプ前大統領の一騎打ちが確実となった選挙だが、バイデン氏の支持率低迷が続いている。各世論調査によると、勝敗を左右する激戦州でもトランプ氏の後塵を拝しており、再選には黄色信号がともる。同氏の揺るがない岩盤支持層に比べ、バイデン氏を4年前勝利に導いた民主党支持層がほころんでいるためだ。ここで登場するのがCoalitionというキーワード。「連合」や「連立」と訳されるが、報道ではバイデン氏を支持するグループの集まりを指す。大卒でない白人の労働階級が支持層の中核をなすトランプ氏に対し、バイデン氏の支持者は多様だ。マイノリティーや若者、リベラルな思想を持つ進歩派の支持を取り付けることで、前回の接戦を制した。