フィンランド東部国境地帯では、武装した国境警備隊員がクロスカントリースキーでパトロールしている。そこは北大西洋条約機構(NATO)とその主な敵であるロシアとの最も新しく、最も長い境界線だ。新たに設置作業が進められているフェンスに沿って、上空ではヘリコプターや無人機が音を立てて飛んでいる。所々で高さ13フィート(約4メートル)に達するフェンスの一番上には有刺鉄線が張り巡らされ、24時間態勢で電子機器による監視が行われている。こうした新たな警備手法は、攻勢を強めるロシアの作戦からフィンランドを守ることを目的としている。大量の移民もロシアによる作戦の一環であり、フィンランド政府はロシアがここ数カ月間、国境を対処不能な状況に陥らせるために移民を送り込んでいると主張している。
フィンランド、ロシアとの共生「新常態」
軍管区の復活やサイバー攻撃、移民の大量流入などロシアのハイブリッド作戦に直面
有料会員限定
あなたにおすすめ