今生きている人生で「悔いのない生き方」をしている人はどれだけいるでしょうか。しなかったことで後悔するよりも、自分に正直な人生を生きたほうが絶対幸せです。「やりたいこと」をやり始めてからが本当の人生だからです。では、「やりたいこと」を見つけるにはどうすればいいのか? 今すぐ「今すぐ、ふせんを使うこと」です。頭の中で考えたところで見つかりません。「書く」のです。
「面倒くさいな」と感じた方、だから「ふせん」なのです。ノートや手帳、パソコン、スマホのいいとこどりした最強アイテム「ふせん」を使うことで、驚くべき効果が表れます。やることは、「書いて貼って並べ替える」だけ。ふせん特有の5つの特色のおかげで、脳の潜在能力をつかいこなして、人生が180度好転します。
『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から一部抜粋して紹介。ふせんを1日1枚書き始めた瞬間から、みるみる自分が変わっていくことに驚きます。自身の変化とふせんのすごさをぜひ堪能してください。

「AI」にできなくて「ヒト」ができることが「武器」になるPhoto: Adobe Stock

「自分のことは自分が一番わかっている」から失敗する

 あなたは、「自分のことは自分が一番わかっている!」と思っていませんか? もし、そう思っていたなら、いますぐ考えを改めましょう。なぜならそれは、ただのバイアス(思い込み)にすぎないからです。

「思い込み」とは食欲と同じで、一種の本能のようなものなので、私も含めて誰もが陥る落とし穴なのです。

 それゆえ、それに気づいて克服できるかどうかで、人生の質が決まります。昔の人もそれに気づいていて、16世期イギリスの哲学者フランシス・ベーコンはこれを「イドラ」と呼んで戒めていました。

 昔の人に指摘されるまでもなく、冷静に考えてみれば、誰にでもすぐわかることです。

 たとえば、もし「自分のことは自分が一番わかっている」のであれば、自分の長所と短所にすぐ気づけるので、いずれ短所を補うことができるようになり、失敗しなくなります。

 その一方で、長所を活かせるようにもなるので、やることなすことすべてがうまくいくようになるはずです。

 また、「自分のことは自分が一番わかっている」のであれば、自分の適性や、自分が心底やりたいこと、自分が生きる目的が何かについても、すべてわかっていることになるので、あらゆる悩みが消え失せるはずです。

 もし、この理屈どおりにすべてうまくいっているのであれば、「自分のことは自分が一番わかっている」と自信をもって胸を張っていいでしょう。

「自分のことは自分が一番わかっている」のは
思考を言語化できたヒト

 でも、この通りにできている人は、「あること」をしている人以外には、おそらくこの世に存在しません。「あること」とは、ずばり「言語化」です。思考を言語化できて初めて、「自分のことは自分が一番わかっている」ステージに到達できるのです。

 AIの急成長によって、私たち人間の独擅場だった「言語化」の領域に、AIが雪崩を打って押し寄せてきました。言語化が苦手な人は、仕事をAIに奪われる時代に突入したのです。

 とはいえ、AIがヒトの脳に入り込んで、脳内の思考を言語化することまでは、今はまだできません。だからこそ、自分の脳内の思考を言語化するスキルが、最近になって突如、脚光を浴び始めたのかもしれません。

 とはいえ、言語化スキルほど難易度の高いスキルはありません。なぜなら言語化スキルとは、既存の情報を組み合わせて並べ替えるというAIが得意な「作文」とはレベルが違うからです。そうではなく、自分の思考という目に見えないイメージを言葉や文字に変換する能力が、本当の言語化スキルなのです。それゆえ常識的に考えれば、一朝一夕に身につくものではありません。

 でも私は、いくつかの偶然が幸いして、言語化スキルを簡単に習得できる方法を見つけました。それが、冒頭で触れた「神ふせん」という手法です。自分の思考をスラスラと言語化できると、見える景色が激変します。経験した人にしかわからない世界なので、AI時代を乗り切りたい方は一度、お試しください。

(本原稿は、『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』著者による書き下ろしです)