経営の神様・稲盛和夫氏の足跡を辿って一路、鹿児島へ。
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すべてがNになる
4月の初め、経営の神様・稲盛和夫氏の足跡を辿ろうと考えて、2泊3日で鹿児島に行ってきた。偶然かもしれないが、不思議な、不思議な県民性と出会った。
「京セラ城下町」と呼ばれている霧島市の国分で、タクシーの運転手や飲食店の人などに稲盛氏の話を聞いたところ、本当に冗談なのかと思うほどに、いつの間にか歌手の長渕剛氏の話になってしまう。
稲盛氏は鹿児島にいるとき、どこに宿泊したのですかねと聞いても「あそこにある〇〇〇(超高級ホテル)は長渕さんも泊まったんですよ」。
レストランを聞いても「あのラーメン屋さん、絶対行ったほうがいい。長渕さんも鹿児島帰ってきたら必ず行く」といった具合だ。もちろん、全員が全員そうではないと思うのだが、鹿児島県民のあふれるほどの長渕愛に震えた3日間だった。
震えたといえば、鹿児島県民の高貴すぎる精神にも驚いたものだった。