「もっと気軽に料理できるようになりたい」「お店のパスタに近づくコツを知りたい」「できるだけ手間も時間をかけずに、自炊で節約したい」。そんな人にぴったりのレシピ本が『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』少ない材料で作れる/時短/ボリューム満点と3拍子そろったイタリア料理こそ、自炊の突破口だと提案している。本書は、料理人人生60年のイタリア料理の伝説シェフ・落合務氏の集大成にして入門レシピ本。第一線のプロとして、ときに家庭人として、同じ料理を何度も作ってきた百戦錬磨のコツを教わります。

【野菜嫌いシェフが絶賛】いまいち美味しくない「トマト」を蘇らせる料理・ベスト1Photo: Adobe Stock

ちょっと漬けるだけでトマトがおいしくなる魔法

 昔、若い料理人が「トマトがおいしくないんですけど、どうしましょう?」と言ってきた。

 それでマリネにしてみたら……「なんだ、このトマト、うめえ!」と驚く味になった。赤ワインビネガーとはちみつの組み合わせが、いい仕事をしてくれます。

レシピ「トマトマリネのカプレーゼ」

【野菜嫌いシェフが絶賛】いまいち美味しくない「トマト」を蘇らせる料理・ベスト1
材料(2人分)

◉主材料

トマト…3個

にんにく…1かけ ⇒みじん切りにする

バジル…3~4枚 ⇒粗みじんに切る

モッツァレラチーズ(一口サイズ)…10個ぐらい(または大1個をスライス)

 

◉調味料

オリーブオイル…大さじ2

赤ワインビネガー…大さじ1

塩…少々

はちみつ…小さじ1

こしょう…適量

 

◉仕上げ用

スプラウト(好みで)…適宜

作り方

1 トマトの皮をむく

トマトはお尻に十字に切り込みを入れ、フォークで刺して熱湯にくぐらせ、冷水にとって皮をむく。

 

2 マリネ液を作る

にんにく、バジル、オリーブオイル、赤ワインビネガー、塩、はちみつを混ぜ合わせる。

 

3 寝かせて仕上げる

トマトを1cm厚さの輪切りにし、バットに並べる。2のマリネ液をかけ、冷蔵庫に入れる。2時間ほど経ったらトマトをすべて裏返し、冷蔵庫でさらに1時間ほど冷やす。あるいはひと晩ほど冷蔵庫に入れてもいい。皿に盛り、モッツァレラチーズをのせ、黒こしょうをかける。好みでスプラウトを飾る。

(本稿は書籍『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』の一部抜粋・編集したものです)