元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【資産8億円の元消防士が明かす】配当金が年間2000万円入ってくる投資「4つの特徴」イラスト:鈴木勇介

かんち流★株式投資
4つの特徴とは?

私の投資手法には、4つの特徴があります。1つ目は、高配当株中心のポートフォリオ(資産構成)であること。

あとで詳しく説明しますが、資産構成の割合は、「高配当株5:優待株3:成長株2」(金額ベース)です。

業績が急成長して株価が大きく値上がりすることを目指す「成長(グロース)株」(ミドルリスク・ハイリターン)より、コツコツと株価が伸びそうな銘柄を買う「バリュー(割安)株」(ローリスク・ミドルリターン)へおもに投資するので、投資リスクは格段に抑えられます。

買う銘柄の
判断基準が明確

2つ目は、買う銘柄について、明確な判断基準があること。

投資を始めたはいいものの、「いったいどの株を買えばいいのかわからない」という人が、正直なところ多いのではないでしょうか。

XやYahoo!ファイナンス掲示板、投資系のYouTubeチャンネル、それにマネー誌やテレビの経済番組でも、いろんな個人投資家や経済アナリストが、いろんなことを書いたり話したりしていて、迷ってしまいますよね。

いろんな人がいろんな見方をしているだけに、結局のところ、何を買えばいいのか判断できないことも多いはず。そんななか、私の手法であれば、ほぼ機械的に比較的優良な銘柄を選択することができます。

貯金ならぬ
「貯株」のススメ

3つ目は、基本的には一度買ったら、ほったらかしのパターンが多いこと。

私は、株は頻繁に売買するものではなく貯めるもの、つまり貯金ならぬ「貯株」を主眼に置いています。株は基本的に買い増し続けるものと考え、ほとんど売らないのです。

投資をするうえでは、株を買うときよりも“売るタイミング”のほうが難しかったりするものです。基本的に売るタイミングを考えなくていい私の手法は、その点、非常にラクなのです。

忙しい会社員でも
実践しやすい

そして4つ目は、投資に使う時間はそう多くないこと。

私は49歳で消防士を早期退職してから専業投資家となりましたが、相場が開いている時間帯(平日午前9時~15時)のほとんどは、日々スポーツジムで汗を流すことが多いです。

ですから、たとえ本業が忙しい会社員や公務員、家事や子育てに忙しい主婦(主夫)でも、十分に実践可能です。

※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。