40代に見える60代の人に
共通していること
恐ろしいことに見た目が老けることは、脳の老化に繋がる可能性もあるのだ。老化を防ぎ、60代以降も若々しさを保つためにはどうすればいいのだろうか。
「まずは、食生活の見直しです。質素になりすぎず、たまにはガツンとしたステーキでも食べてみましょう。また日常に少し“非日常”を取り入れる大切です。自分が楽しめる新しいことに挑戦して、意識的に刺激を取り入れましょう。今は美容医療も発展し、男性のアンチエイジングも進化していますから、美容やファッションのジャンルに興味を持つことも、見た目年齢においては大切です。見た目が変化すると、鏡を見たときにやる気が出て、人と会ったり新しいことにチャレンジしたりする意欲も生まれてきます」
また、若返りの秘訣である男性ホルモンを活性化させるためには、「年甲斐もなく」と恥じることなく恋愛を楽しむ余裕も必要だという。
「女性は高齢になっても友人や家族と繋がる機会が多く、もともと美意識が高い人も少なくないので見た目年齢を保てるのですが、男性は『モテたい』と思わなくなると、一気に老けます。『いい歳をしてモテたいなんて恥ずかしい』という価値観の人が日本には多いですが、外国人などを見ても、若々しい男性は異性への関心を失いません。人生100年時代ですから、60歳で新たな恋や人生がスタートしたとしても遅いなんてことはないはずです」
大切なのは何歳になっても、若々しく、かっこよくありたいと願う意識なのだ。またイキイキした見た目には、老後のお金の使い方も少なからず影響してくる。
「『老後が心配』と貯金ばかりして、多くのお金をキープしている人がいます。確かに何歳まで生きるのかは予測がつかないので、できる限り貯金を減らしたくないという気持ちもわかりますが、実は要介護になっても寝たきりになっても、意外にたくさんのお金はかかりません。というのも介護保険が受けられるというだけでなく、寝たきりになれば娯楽にお金を使うこともできませんし、食事にもお金を使う必要がなくなるからです。
見た目を気にするのであれば、ファッションや美容などに元気なうちにお金を使ってほしいと思います。60代なのに40代に見える人に共通しているのは、自分が楽しめることにお金を使っているということ。趣味でも美容でも恋愛でも、自分が夢中になれることに時間やお金をかけている人は、いつまでも若々しいのです」
人生を謳歌することが、なによりもアンチエイジングになるようだ。