若者に人気のeスポーツを高齢者の健康維持に活用しようと、東北大学大学院高齢経済社会研究センターが3月15日に高齢者向けの実証実験を行った。高齢者とeスポーツの親和性や、高齢者向けゲーム開発の展望について、高齢経済社会研究センターのセンター長・吉田浩氏に話を聞いた。(清談社 小森重秀)
高齢者が楽しめる
eスポーツ向きのゲームとは
若い世代を中心に広がりを見せている「eスポーツ」。エレクトロニック・スポーツの略称で、主にコンピューターゲームの腕前を競いあうスポーツ競技だ。30代以下のゲームに慣れ親しんだ世代がeスポーツのブームを牽引(けんいん)しており、2023年には、日本のeスポーツの市場規模が130億円に迫ると予測されている。
一般的に、eスポーツは若者のものと思われているが、eスポーツの新たな活用法として、高齢者の健康維持に役立てようという動きもある。