第一に、職場で働く一人ひとりにとってよい職場なのか。一人ひとりがイキイキとして、楽しく、前向きな気持ちで働ける職場なのか。

 第二に、お互いにとって「この職場はよい職場だ」と思えるのか。お互いが一緒にいることに、本当に意味や意義を見い出せているのか。

 第三に、組織全体として価値あるものを生み出せているのか。提供できているのか。自分たちがやっていることに、誇りや愛着を持てるのか。

 この「個人、関係、組織全体」という3つの視点で、「よい職場、よいチームとは何か」を考えることが、必要なのです。

職場で“よいチーム”の
イメージを共有できるか?

 ただし、こうした視点を持ちつつもより大切なのは、「自分たちでこうしたよい職場、よいチームのイメージを共有できているかどうか」ということです。

 皆さんは、職場の仲間とよい職場、よいチームのイメージについて、話し合ってみたことがありますか?

 現在、巷で増え続けている不機嫌な職場、関係が希薄な職場では、「よい職場、よいチームについて話をしてみましょう」といきなり言っても、なかなかうまく議論できません。

 不機嫌な職場には、「お互いが何を考えているのかわからない」という不信感が蔓延しているので、「ここで何か言って変に勘ぐられたくない」などと色々考えてしまうと、なかなか意見が言えなくなってしまいます。では、どうすればよいのでしょうか?

 ひとつは、皆でよい職場、よいチームの事例を一緒に見て、議論してみることです。あるいは、皆が知っているよいチームを事例に出して、「なぜ彼らがよいチームになれたのか」を、皆で話し合ってみることです。

 そういうことを考えるうえで、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表チームは、非常によい事例なのではないかと思います。