ダウ工業株30種平均は過去の遺物だ。また、S&P500種指数と比較した足元のパフォーマンスはドットコムバブル以来最悪で、それ以前では1970年代後半から80年代前半にかけての高インフレ・高金利期以来で最悪となっている。ダウの散々なパフォーマンスは、市場が再び転換点を迎えていることを示しているのかもしれない。ある意味では、転換点にあることは間違いない。ダウは過去に偉大とみなされていた企業の指標であり、S&Pは現在偉大とみなされる企業で占められている。変化が大きい時代にはS&Pはより新しい企業を取り込こんで再構成されるがダウはそうではないため、両指数の乖離(かいり)は広がる。
「ダメな指数」ダウ平均が教えてくれること
過去に強く縛られている指数ゆえに、市場の変化について何かを暗示していると考えることもできる
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