30歳未満の米国人はニュースの多くを動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」上で入手している。若者やエコノミストによると、金銭に関する情報もそうで、そのことが貯蓄や支出の方法や、自分の経済的な見通しをどう考えるかに影響しているという。経済についての悲観と消費主義が入り交じって大騒ぎしている。ケイトリン・スプリンクルさん(27)は自身のTikTokのフィードをそう説明した。フィード上では、ラジオパーソナリティーのデイブ・ラムジー氏の動画が借金の弊害を警告しているかと思えば、次の動画ではインフルエンサーが購入したスキンケア製品やハンドバッグを見せびらかしている。テネシー州ナッシュビルの資産運用会社で金融アナリストとして働くスプリンクルさんは、予算管理アプリを使い、最近は自炊している。お金をためるためだが、ルルレモンのレギンスのように、買わずにはいられない物を買う余裕を持つためでもある。「TikTokがあって、周りに友達がいて、物を買うよう圧力にさらされる。周りとうまくやりたいから」と彼女は話す。「そういう状況は常にあったが、TikTokの場合はより顕著だ」