ジョー・バイデン米大統領のアドバイザーらは、「青い壁」と呼ばれるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州が再選へのカギを握ると考え、多くの時間とリソースを投入している。背景には、これ以外の激戦州で勝利が一段とおぼつかなくなっていることがある。バイデン陣営と民主党は、再選に必要な選挙人270人を獲得するための選択肢はいくつかあると考えている。だが、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州と、ネブラスカ州の第2下院選挙区を再び握れば、「サンベルト(南部)」のジョージア、ノースカロライナ州や、西部のアリゾナ、ネバダ州がどう転んでも当選は確実とみられる。世論調査によると、この4州では共和党候補の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ前大統領が大きくリードしている。ネブラスカ州とメーン州では、獲得する選挙人を州全体の勝者と選挙区の勝者で分ける。