料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから野菜の保存方法について紹介していきます。

冷蔵庫に入れる前に

【農家が本気で伝えたい!】野菜を冷蔵庫に入れるとき、絶対にやめてほしい行為Photo: Adobe Stock

買い物から帰ってきたら、「とりあえず、野菜は全部冷蔵庫に」と、思っていませんか?
しかし、その前に本当に冷蔵庫に入れるべきなのか?と、考えることが大切です。

そもそも、野菜や果物の保存に適した温度は、原産地によって違います。

私たちだって暑すぎず、寒すぎず、快適な気温だと心地いいですよね。
これは、野菜や果物も同じなんです。
慣れた環境、適温で保存すると長持ちし、逆に苦手な温度だと傷みやすくなります。

例えばアフリカ北東部が原産地のオクラは、暑さには強いですが、寒いのは苦手。
冷蔵庫に入れているという方が多いですが、冷蔵庫で保存すると、黒くなってしまうのは、寒すぎて低温障害を引き起こしてしまうからなのです。

オクラの場合、乾燥と低温に弱いので、ポリ袋や新聞紙などに包んでから常温保存しましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、先にゆでるのがおすすめです。
ほかにも、こまかく刻んで冷凍しておくというのも便利ですよ。

野菜はすぐにダメになってしまう……という人は、保存法法が合っていないのかもしれません。
迷ったら、この野菜はどんなところで採れるのかな?と、原産地から判断してみてくださいね。

手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、あまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。