料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかからトマトについて紹介していきます。

トマトを買うときに見るところ

【農家が教える】野菜をすぐダメにする人が、買い物後、ついやってしまっている意外なことPhoto: Adobe Stock

生でよし、焼いてよし、煮てよしのトマトはまさに万能選手。
ケチャップやトマトソースからもわかるように、うまみがぎっしり詰まっていますし、生でそのまま食べられるという魅力もあります。

買うときは、丸くてずっしりと重く、表面につやとはりがあって実が締まっているものを選びましょう。へたの緑が濃く、ピンとしているものが新鮮です。

また、お尻に入っている星形の白い筋(=スターマーク)がくっきりしているものは、うまみとコクがのっています。

逆に、皮に白い斑点があるものはえぐみがあるので、選ばないようにしましょう。

買い物後、気をつけたいこと

トマトを買って帰ってきたら、まずやってほしいことがあります。

それは、ヘタをとること。
ヘタがついたままだと、そこからカビが生えやすくなるなど、劣化は早まりますが、ヘタを除いてから保存することで、カビ予防になり、甘さも逃さず保つことができます。

ミニトマトはヘタをとった状態で売られているものもありますが、多くの大玉、中玉トマトはヘタ付きで売られていますよね。これらもぜひ、とってから保存してみてください。

ヘタを除いてポリ袋に入れたら、ヘタがあったほうを下にして冷蔵庫の野菜室へ。

「今まで、なぜやっていなかったの?」と、驚くくらい、おいしさが長持ちしますよ!

また、まだ青い部分があるトマトを購入した場合は、常温に置き、赤くなるまで追熟させましょう。水分がゆっくり抜けていくので、おいしさをキープできます。

手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、あまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。