真剣な打ち合わせで“Let’s talk about ~”は
ふさわしくない?
「この問題について話し合いましょう」と言いたい時、talk aboutとdiscussを使った2通りの言い方が考えられます。
A: Let’s talk about this issue.
B: Let’s discuss this issue.
Aはかなり漠然と話し合うという感じなのに対して、Bはみんなで意見を出し合って建設的に話し合う感じがします。意味としてはdiscuss≒talk aboutですから、「ちょっと週末の旅行について話し合おうよ」というようなカジュアルなシーンではtalk about でOKなのに対し、慎重に検討して結論を出す必要があるような仕事などの場面では、discuss を使うほうが適切です。他にも「話し合う」の意味で使われる動詞にargueやdebateがありますが、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。argueには「自分の立場や結論があって、それが正しいことを示そうとする」イメージが、debateには「公の場で賛成・反対の意見を戦わせる」イメージが強くあります。
練習問題
次の下線部には、discuss、debate、talkのうちどれが入るでしょう?
1. The groups _____ about capital punishment.
(グループは死刑について公開で議論した)
2. I _____ the matter with my client for over an hour.
(私はその件について顧客と1時間以上話し合った)
3. Some kids _____ about everything with their parents.
(両親と何でも話す子どももいる)
模範解答
1. 「公開で議論した」とあるので、debatedが適切です。
2. ビジネスの場面で「話し合った」ということなのでdiscussedがベストです。
3. こちらはごく日常的な場面なのでtalkでOKです。
動詞discuss 覚えておきたい構文パターン
1. I would like to discuss the matter further.
(私は、その件についてもっと議論したいです)
2. This topic will be discussed at the next meeting.
(この話題については、次の会議で議論されるでしょう)
3. I do not want to discuss personal matters.
(個人的な事柄については、お話ししたくありません)
4. We had a meeting with our son’s teacher to discuss his progress at school.
(私たちは、息子の学校での様子を相談するため先生と面談した)