男性不足のウクライナ、女性が「炭鉱で働く夢」実現炭鉱で働くルスラナ・ゴリャンスカさんは、以前働いていた美容サロンと比べて労働時間は半分、収入は2倍になった

 ウクライナ東部に住むオルガ・カンドリガさんはかねて地元の炭鉱の「地下」で働くことを夢見ていた。だがロシアが同国を侵攻するまで、その機会は巡ってこなかった。

 ロシアとの戦争に駆り出される男たちが職場を離れる中、ウクライナ政府は女性を「有害または危険」な状況下――地下も含まれる――で働かせることを禁じてきた法律を停止した。カンドリガさんは炭鉱のある区間の副責任者を引き継ぐことが可能になった。

「自分の好きなことをして、正しい場所にいると感じている」。鉱山技師を目指して勉強し、人生の半分近くを鉱山の地上業務に費やしてきたカンドリガさんはこう話す。